CRPとは?高感度CRPとは?基準値や炎症を起こさないための食生活

CRPとは?高感度CRPとは?基準値や炎症を起こさないための食生活

こんにちは!フスボンオーナーです。

本日は炎症についてお話をします。

炎症というと、怪我をして炎症を起こしたり、風邪をひいて鼻をかみすぎて鼻の奥の方で炎症が起きたなど、かさぶたができたり、鼻水がでたり、ウミがでたりと白血球などの免疫細胞が頑張っているイメージがあると思います。

上記のように、風邪をひいたり、怪我をするなど自分でも感じられる炎症もあれば、血管の内皮細胞が傷つくなど自覚症状としては感じられない炎症もあります。

 

CRPとは?

慢性炎症をCRPの測定で掴む

CRPとは、C-Reactive Proteinの略で、身体の中で炎症が起きたり、細胞の破壊が起こると急激に増加してくるたんぱく質です。血液中のC反応性たんぱくを測ることにより、炎症反応の指標となります。
CRPの値が高いと「感染症」「関節リウマチ」「悪性腫瘍(がん)」「外傷」「心筋梗塞」「胃炎」「腸炎」などが疑われます。

 

炎症の種類

身体に起こる炎症には下記の2つがあるといわれています。

急性炎症

怪我や病原体による炎症。数時間から4週間程度で治まるものを指します。

慢性炎症

炎症が急性炎症の期間で治まりきらなかった病気や症状の原因を抑えるために慢性炎症になります。細菌やウイルスが残っていることで炎症が長引いたり、それを抑える効果が出たりすることにより、炎症と収束を繰り返すこともあります。慢性炎症による疾患や症状では「ぜんそく」や「アトピー性皮膚炎」などのアレルギー性疾患、「関節リウマチ」などの自己免疫性疾患が良く知られています。これらの疾患は長きに渡って辛い症状が続くことがあります。

 

CRPの基準値・高感度CRPとは?

上記の急性炎症では、0.1mg/dL単位のCRPの変化を見れば十分でした。それに対して、慢性炎症の微量な変化を見るために、測定範囲を1/100の範囲にまで測定する必要が出てきました。
最近では、ほとんどのCRP検査で1/100単位まで測定してもらえます。

また、1/1000単位まで測定できる高感度CRPという検査も存在します。高感度CRPを定期的に測定することで、動脈硬化などの兆候を掴むことが出来るのではないかと注目されています。

特に、地中海や沖縄などで100歳を超えても元気なお年寄りのCRPを測定すると、CRPが非常に低いことが確認されており、そのことからも高感度CRPにより注目が集まっています。

旧CRP 新CRP 高感度CRP
検査方法 TIA法 LA法 LA/ネフェロメトリー法
測定範囲 0.1~ 0.01~ 0.004~0.5
報告桁数 少数第一位 少数第二位 少数第三位
基準値 (-)0.5以下 (-)0.30以下
実施料・判断料 定性/定量17点・免疫 未収載
所要日数 1日 3~4日

シー・アール・シーグループHPより引用しています

 

CRPを下げるには?

DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸の中のオメガ3を摂ると良いと言われています。地中海食では、魚、オリーブオイル、ナッツ類がよく使われます。これらは、「オメガ3脂肪酸」「ポリフェノール」「リコピン」が多く含まれているのが特徴であることからもオメガ3やポリフェノールがCRPを下げる食品として注目されています。

CRPを上げないためには?

こちらの論文で、血糖値の変動が血管内皮細胞を傷つけて慢性炎症の元となることが知られています。

血糖値の変動をなくすには、低糖質な食生活しかありません。精製した砂糖の摂取をやめて、まずは緩やかな糖質制限である一日130g以下の糖質量を目指しましょう。

糖質を減らす代わりに、良質な脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルを摂ることを忘れないでください。

では、また!

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  • 川谷 洋史

    1980年12月・大阪生まれ。 東京工業大学・工学部・建築学科卒。一級建築士。
    2012年ごろより糖質制限にハマり、低糖質で無添加、良質な脂質、人工甘味料を使用しないパンやスイーツがないことから、自作を始める。
    2014年9月にフスボンを立ち上げ現在に至る。
    趣味
    食べること、スポーツ観戦、サウナ、ゴルフ、ゲーム、登山、Youtube
    マイブーム
    糖質制限×サウナ×オーソモレキュラー
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