コレステロールをどう考えるか?

糖質制限でLDLコレステロールが上がった時の考え方と対処法

糖質制限をするとLDLコレステロールが上がる?

こんにちは!Fusubonオーナーです!

糖質制限を実践中の方で中性脂肪が下がっても、LDLコレステロールが高くて悩んでいる方が多いと思います。

実際、フスボンのお客さまでもそのような方から不安の声が寄せられています。

これは私の主観ですが、糖質制限実践者の多くの人のLDLコレステロールが大なり小なり上がっていると思います。

そこで、今回の記事では、LDLコレステロールが高いと危険なのか、そしてLDLコレステロール値の下げ方についてまとめてみましたのでご覧ください。

LDLとは?

LDLコレステロールとは何か?

コレステロールは、全ての細胞で必要としていますが、生成される場所は、肝臓、皮膚、小腸、精巣、副腎と限られています。

その生成のうち肝臓が約半分を占めます。

LDLは、Low Density Lipoproteinの略で、日本語では「低密度リポタンパク質」と言います。

LDLは、コレステロールそのものではなく、コレステロールを運ぶ器のようなものです。 LDLは、細胞膜の原料であるコレステロールを肝臓から末梢組織に運ぶ重要な役割を担っています。

LDLコレステロールが高いと危険なのか?

LDL高値は危険か?

LDLコレステロールが高くても、中性脂肪が60mg/dl以下で、HDLコレステロールが60mg/dl以上であれば問題ありません。

<参照元>ドクター江部の糖尿病徒然日記・LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。より引用しています。

そもそもLDLとはコレステロールそのものではなく、コレステロールを運ぶ電車のようなものです。

江部先生の記事にあるように、LDLコレステロールを全て悪玉と定義していること自体が間違っています。

LDL=悪玉、HDL=善玉ではなく、LDLコレステロールの中に一部悪さをする可能性があるもの(危険なもの)が存在するということです。

危険なのは小型・小粒子LDLコレステロール

血管の内皮に入り込む小粒子のLDLコレステロールは問題

LDLコレステロールの中で危険なのは、小さくて比重の小さい小型のLDLです。

小さいことで血管の内壁に多く入り酸化されやすく、酸化LDLコレステロールに変換されやすいからです。

酸化LDLコレステロールは免疫細胞であるマクロファージに取り込まれ、その後、その死骸が血管の内壁に溜まって動脈硬化を促進させます。

ですので、総コレステロール値がそれほど高くなくても、小型LDLが多いと動脈硬化を進めてしまいます。小型LDLはHDLコレステロールが低い人に多くみられます

中性脂肪が60mg/dl以下で、HDLコレステロールが60mg/dl以上であれば、小粒子LDLコレステロールは、皆無。

ドクター江部の糖尿病徒然日記・LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪。善玉。悪玉。より引用しています。

LDLコレステロールが高値でも、それは標準の大きさのLDLコレステロールであり善玉と言えます。

RLP(レムナント様リポたんぱく)コレステロールも危険!

RLP(レムナント様リポたんぱく)コレステロールは危険

また、「RLP(レムナント様リポたんぱく)コレステロール」も大変危険です。

RLP(レムナント様リポたんぱく)コレステロールとは、血液中のリポたんぱく(中性脂肪やコレステロールがたんぱく質と結びついた複合体)が分解され生じる残りくずです。
白血球の一種であるマクロファージが異物として取り込み、血管壁に沈着して、動脈硬化を促進させます。小型LDL同様に中性脂肪が高くて、善玉のHLDコレステロール値の低い人に多く、糖尿病の人にはその傾向が強くみられます。

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糖質制限中でもLDLコレステロールを下げる方法

このレムナントや悪玉といった血管に悪さをするコレステロールを下げるにはどうしたら良いのでしょうか?

強い味方になるのは、魚の脂です。

オメガ3脂肪酸はLDLコレステロールを下げる

特に青魚に多いEPA(不飽和脂肪酸)は血液をサラサラにするだけでなく、レムナントコレステロールの増加を抑える働きがあることが最近の研究で分かってきたようです。

ナイアシンがLDLコレステロールを下げる報告がある

また、オーソモレキュラー(栄養療法)の世界ではナイアシンというビタミンB3の一種を摂ることでLDLコレステロールを下げることが出来るという症例が報告されています。

ナイアシンは、他のどんな高脂血症治療薬より、安全かつ有効な高脂血症治療薬である。(ナイアシンアミドにはその作用はない)。
ナイアシン投与により血中コレステロール値は、高い人は下がり、低い人は上がり、180に収斂する。
ナイアシンは、中性脂肪を下げ、LDL-コレステロールを下げ、HDL-コレステロールを上げる。 ナイアシン2g投与にて、中性脂肪とLDL-コレステロールは50%低下し、HDL-コレステロールは35%増加する。

<参照元>精神科医こてつ名誉院長のブログ 栄養素についてのまとめ、1.ナイアシン

こまめに血液検査を!

こまめな血液検査で主な数値を確認しよう

いずれにせよ、自分の数値をチェックしてより詳細なコレステロールの中身を知ることが的確な対応に結びつきます。

LDLの国際基準は、190以下と定められており、日本の基準値は、139以下とされることも多く、少し日本の基準は厳しすぎる側面もあります。

上記のように糖質制限中は、中性脂肪とLDLコレステロール、HDLコレステロールの3つの数値をみることが大切です。

また、RLPコレステロールは測定可能ですので、気になる方は血液検査にて調べて貰い、生活習慣の改善に向けて努力をしてみてはいかがでしょうか。

では、また!

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  • 川谷 洋史

    1980年12月・大阪生まれ。 東京工業大学・工学部・建築学科卒。一級建築士。
    2012年ごろより糖質制限にハマり、低糖質で無添加、良質な脂質、人工甘味料を使用しないパンやスイーツがないことから、自作を始める。
    2014年9月にフスボンを立ち上げ現在に至る。
    趣味
    食べること、スポーツ観戦、サウナ、ゴルフ、ゲーム、登山、Youtube
    マイブーム
    糖質制限×サウナ×オーソモレキュラー
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