チーズが作られる様子

チーズの栄養成分・ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

こんにちは。フスボンオーナーの川谷です!

本日は、糖質制限に欠かせないチーズのお話です。同じ乳製品でも牛乳は比較的糖質が多いのに対し、チーズは糖質が少ないので、糖質制限にとってもオススメです!

MEC食と言われる、「肉(Meat)・卵(Eggs)・チーズ(Cheese)」を「30回噛んで食べる」食事法でも積極的に摂るべき食材として活用されています。 まずは、チーズに含まれる栄養成分からチェックしていきましょう。

チーズに含まれる栄養成分

クリームチーズをすくっている様子

まずは、チーズの栄養成分(ナチュラルチーズ)をみてみます。

<100g/個当たり栄養成分> 糖質:1.4g、カロリー:356kcal、たんぱく質:28.9g、食物繊維:0g、脂質:25.0g、ナトリウム:780mg、カルシウム:660mg

 

日本食品標準成分表2015年版(七訂)乳類/(チーズ類)/ナチュラルチーズのページより引用しています。

以上のように、タンパク質が豊富で低糖質なことがわかります。他にもカルシウムが660mg、ビタミンA群が640μg、ビタミンB2が0.42mgとビタミン、ミネラルも比較的豊富です。 

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

ナチュラルチーズとは?

ナチュラルチーズ

生乳を乳酸菌や酵素で凝固させ、ホエイタンパク(乳清)の一部を除去したもの、または、これを熟成させたものをいいます。熟成タイプと非熟成タイプがあります。使用する乳や微生物、加工方法の分だけ種類があり、様々な風味や食感が楽しめます。賞味期限が短いチーズはナチュラルチーズだと思って間違いないでしょう。

乳酸菌の整腸効果

乳酸菌は人類の味方

チーズやヨーグルトなどに含まれる乳酸菌などの菌は、腸内環境を整えるのに役立つとよくお聞きになる方も多いと思います。では、胃酸や加熱などで死んだ乳酸菌はとっても意味がないのでしょうか。
どうやらそう単純なわけでもないようです。

そもそも死んだ細菌と生きている細菌の違いとは何なのかを先にご説明します。昔は培養状態でどんどん増えると生きている菌、増えないと死んでいるという判断でした。
それだと時間がかかるので、今は、「選択的膜透過性色素」を利用し、生きている細菌の細胞膜は透過できず、死滅した細菌の細胞膜であれば透過できる色素を用いて生死の判断もできるようです。

ですので、細胞膜が破けていれば死滅、破けていなければ生きているという判断が一般的なようです。

乳酸菌は生死に関係なく整腸効果がある

生きた菌と死んだ菌で身体への影響にどのくらい差があるかというところが気になりますが、
10の10乗/g以上の生きた乳酸菌やビフィズス菌を摂取したときの糞便から回収された、各々の細菌数は10の6乗~10の8乗個/gであって、腸内の常在ビフィズス菌数の10の10乗個/gに比較し、1%以下であることから、生きた乳酸菌やビフィズス菌を摂取しても、これらが腸内で増殖することは難しいことがわかりました。(中略)このような観点から、外来の生菌の乳酸菌やビフィズス菌、そして殺菌乳酸菌を摂取したときにみられた整腸効果は、腸管免疫機構を介した間接的な作用によるものと考えられます。

 

光岡博士の乳酸菌のはなしシリーズ 生菌でも死菌でも効果は変わらない

とあるように、生きた乳酸菌を摂っても腸内にはほぼ滞在せず、乳酸菌は死んでいてもその細胞壁の成分は残ったままで、免疫機構を介した保健効果は残ります。
ですので、死んでいても生きていても乳酸菌を摂ることは整腸効果をもたらします。

菌がある方が、名前の通りナチュラルで身体に良さそうなイメージもありますが、あまり気にせずに摂取すれば良いことがわかりました。

チーズは加熱しないでそのまま食べることもあるため、リステリア菌と言われる菌が問題になる場合があります。

リステリア菌の妊婦や胎児への影響は?

輸入物のチーズはリステリア菌に気をつけよう

妊婦、高齢者や免疫機能が低下している方(抗がん剤治療中やHIVエイズの方など)は、少量のリステリアでも発症し、敗血症や髄膜炎など重篤な状態(リステリア症)になることがあり、海外では死亡例も確認されています。 特に、妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響がでることがあります。 (平成22年、アメリカでカンタロープ(メロンの一種)を原因食品とするリステリア食中毒が発生し、33名の方が亡くなられました。また、患者の多くは60歳以上でしたが、1名の女性患者は流産したと報告されています。)

 

厚生労働省HP・「リステリアによる食中毒」より引用しています


これは海外から輸入したナチュラルチーズの場合です。国内のナチュラルチーズは加熱が法律で義務付けられているので、リステリア菌が問題になることはありません。

たまにフスボンでも妊婦の方から、フスボンで使用しているチーズは海外ですか?国内ですか?と聞かれることがありますが、フスボンで使用しているクリームチーズは国内産(四つ葉乳業のもの)ですので、ご安心ください。

プロセスチーズとは?
 スライスされたプロセスチーズ

ナチュラルチーズに乳化剤などを加えて加熱して溶かし、再び成形したものです。

製造工程の途中で加熱処理を行うため、乳酸菌は死滅しています。そのため、腸内環境を整えるといった役割はほぼありませんが、保存中に熟成が進むことがない分、ナチュラルチーズに比べて保存が効くというメリットがあります。

よく見かける商品としては、6Pチーズなどがあります。賞味期限が長いチーズはほぼプロセスチーズと考えてほぼ間違いないでしょう。

まとめ・フスボンのチーズ使用商品のご案内

チーズは、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ共に、低糖質でタンパク質が豊富でビタミン、ミネラルも豊富ですので、ぜひ取り入れましょう。

海外製のナチュラルチーズだけはリステリアによる母体・胎児への影響を考えて妊娠中は控える方がいいでしょう。

チーズを使用した商品はこちらからご覧ください。

では、また!

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  • 川谷 洋史

    1980年12月・大阪生まれ。 東京工業大学・工学部・建築学科卒。一級建築士。
    2012年ごろより糖質制限にハマり、低糖質で無添加、良質な脂質、人工甘味料を使用しないパンやスイーツがないことから、自作を始める。
    2014年9月にフスボンを立ち上げ現在に至る。
    趣味
    食べること、スポーツ観戦、サウナ、ゴルフ、ゲーム、登山、Youtube
    マイブーム
    糖質制限×サウナ×オーソモレキュラー
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